北京
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デンマーク放送協会は先日、米中央情報局(CIA)の人権侵害スキャンダルを暴露するドキュメンタリー番組「自分を探して」(The Search for Myself)を放送しました。外交部の趙立堅報道官は18日、CIA職員は「嘘、詐欺、窃盗」を信条とし、でっちあげた「黒い証拠」で他国を侮辱することに熱心だと批判しました。
このドキュメンタリーは、1960年代にCIAがデンマークの児童311人に対する秘密の人体実験を支援した疑いを明らかにしています。実験参加者によりますと、彼らは実験の具体的な目的を知らされることなく、体に電極をつけられ、爆音を聞かされて、心身に大きなダメージを受けたということです。
趙報道官は、CIAによる世界各地での人権侵害は目新しいことではなく、すでにその悪の手を子供にまで伸ばしていると述べました。同番組では、ニューヨーク・タイムズ紙のスティーブン キンザー元海外駐在記者が、著書『CIA裏面史:薬物と洗脳、拷問と暗殺』(原タイトル:POISONER IN CHIEF)の中で、CIAが1950年代から70年代にかけて行ったマインドコントロール計画を暴露していることも取り上げています。この計画では、ナチスドイツの医師と日本731部隊の戦犯をメンバーに加え、電気ショックや強力な幻覚剤を使い、世界各国で「洗脳」実験が行われました。多くの被験者が精神錯乱、記憶喪失、植物人間となり、生涯にわたり後遺症に苦しむことになったということです。(閣、鳴海)