呼吸器疾患専門家の鍾南山氏オミクロンに厳重警戒を呼びかける

2021-12-24 13:56 CRI

　中国工程院の院士である呼吸器疾患専門家の鍾南山氏は23日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」に厳重に警戒するよう再び呼びかけました。

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23日広州市の公衆衛生ハイレベルフォーラムでスピーチをする鍾南山氏

　鐘氏は同日、広東省広州市で開かれた同市の疾病予防コントロールセンター設立20周年の関連行事で「オミクロン株」に対する警戒を呼びかけました。鐘氏は、今年10月に発見されたオミクロン株はデルタ株よりも感染速度が速く、今後も感染が広がる可能性を示唆しました。そのうえで、「オミクロン株の感染力は強いが、重症化率や死亡率などは現在まだ判明していない。しかし、感染者が多くなると、大勢の人が巻き込まれるため、死亡率だけに注目してはならない」と指摘しました。

　オミクロン株への対策については、専門家の知見を基に、科学的に予防・抑制を行い、経済社会活動への影響を最大限に減らすよう努めるべきだという考えを示しました。（Yan、CK）