【CRI時評】原潜事故についてひた隠し、米軍の後ろめたさの背後にあるもの

2021-11-05 14:14  CRI

【CRI時評】原潜事故についてひた隠し、米軍の後ろめたさの背後にあるもの

 米国海軍は先日、原子力潜水艦「コネティカット」が起こした衝突事故の調査報告を発表した。同報告によれば、「コネティカット」は「名が知られていない海底の山」に衝突して、大きく損傷した。しかしながら遅ればせに世に出されたこの報告は、同潜水艦の航行の意図や事故が発生した場所、放射性物質の漏れがあったのかどうかの重要な問題について、明確な説明をしていない。これでは人々は、「米軍は隠し立てをしている。いったい何を隠しているのか」との疑問を持たざるを得ない。

 「異常な事態が発生した場合には、裏に必ず奇怪なものがある」との言い方がある。南海海域の平和と安定と国際航路の安全を維持する為に、米国は外界が最も強い関心を持つ二つの問題に回答せねばならない。

 まず一つは、原潜「コネティカット」はいったい何を目的として来たのかということだ。

 米国は近年来、いわゆる「インド太平洋戦略」を推し進め、「航行の自由」を旗印に、南海海域で集中して軍事活動を行っている。関連する統計によれば、米軍は7月末時点までに、中国に対して海と空から2000回以上の偵察活動をしている。米国が「南海カード」を使って同地域に対して挑発を行い、各国を離反させようとしていることや、アジア太平洋地域により多くの軍事力を配備するための口実を探そうとして、南海の水をかき乱していることは、誰の目にも明らかだ。中米の駆け引きが激化する大きな背景のもとで、「コネティカット」は中国の南海海域における軍事情報をより多く取得するためにやってきたとする分析もある。

 もう一つの問題とは、原潜「コネティカット」の衝突で、放射性物質が漏れなかったかどうかだ。

 米太平洋艦隊が事故発生後に、同潜水艦の原子力動力装置は影響を受けておらず、正常に作動していると発表したことが注目された。しかし怪しいことに、米軍は核偵察機のWC-135Wを南海に派遣して観測をさせた。香港紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は、放射性物質の流出が発生したかどうかを調査するためとの推測を示した。米国は1965年から1983年までの間に、核兵器に関する重大事故を累計233回発生させたと紹介したメディアもある。原子力の安全について極めて悪い記録を持つ米国は、事故発生の周辺海域の環境状況を、証拠を添えて外部に説明せねばならない。

 「米軍は真実を語ったことがない」――。これは、あるネットユーザーによるSNSへの書き込みだ。実際に、全世界に分布する米軍の200カ所以上の生物実験室が秘密にされて公開されていないことや、アフガニスタンで一般人を爆殺した行為を「反テロ」と粉飾したことまで、米軍のイメージには「無責任、不透明、信用できない」の文句がつきまとう。

 国際社会は今回の原潜「コネティカット」の衝突事故により、他国の脅威を懸命に誇張している世界唯一の超大国がまさに、南海の平和と安定を破壊している最大の災いの源泉であることを国際社会に見せつけた。米軍は事故についての積み重なる疑問点について必ずや、きちんと説明せねばならない。(CRI論説員)

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