北京
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中国は16日、二酸化炭素(CO2)のオンライン取引を正式に始めました。第1陣は、発電事業者2000社以上が対象となり、年間40億トンのCO2が取引対象となります。この動きを受け、外交部の趙立堅報道官は同日の定例記者会見で、「中国の排出量取引市場は発足とともに、世界最大規模の炭素市場になることを意味する」と述べました。
趙報道官はまた、「気候変動は人類の生存と発展にますます厳しい課題を突き付けている。中国は2030年までに二酸化炭素(CO2)排出量のピークアウトと2060年までのカーボンニュートラルの実現を目指しているが、目標実現までの時間は先進国よりはるかに短い。これは中国が人類運命共同体の構築の推進という責任感及び持続可能な発展の実現という内なる要請に基づいて、グローバルな気候ガバナンスを推し進め、人と自然の生命共同体の構築に向けて行った貢献だ」と語りました。
4月22日、習近平国家主席は気候変動サミットで中国が全国規模のカーボンマーケットのオンライン取引の開始を宣言し、「中国が市場メカニズムで産業の排出削減を促す上での重要な措置で、気候変動問題への対応における国際協力の新たな原動力と自信を強め、他の国と地域の参考となるケースを示す」と述べました。(Yan、吉田)