超高層ビル建設ラッシュにブレーキ 中国が500m以上の建築物の新規建設を禁止

2021-07-12 13:42  CRI

 中国国家発展改革委員会はこのほど通達を出し、高さ250メートル以上の建築物の新規建設を厳しく制限し、500メートル以上の建築物の新規建設を禁止する方針を明らかにしました。250メートル以上の建築物を建設する必要があった場合、その建築計画に対して防火対策を含む審査を受けさせることや住宅・都市農村建設部の記録にとどめることが義務付けられているということです。

超高層ビル建設ラッシュにブレーキ 中国が500m以上の建築物の新規建設を禁止_fororder_网3图
中国最高の建築物・上海中心大厦(上海タワー)を囲む高層ビル群

 超高層建築物を建設する文化は米国で始まり、一時は経済力の象徴でした。中国の超高層建築物はほとんどが2008年以降に建設されたものです。高層ビル・都市居住協議会(CTBUH)のまとめによると、中国は世界で最も多くの超高層建築物を有する国であり、2020年4月時点で、中国の100メートルを超える建築物の数は1938棟で、米国の436棟をはるかに上回っています。中国の超高層建築物のうち、最も高いのは632メートルの上海中心大厦(上海タワー)です。また、深センには592.5メートルの平安金融センター、北京には528メートルの北京中信大厦(別名「中国尊」)、広州には454メートルの広州新テレビ塔(別名「小蛮腰=繊細な腰」)があり、各都市の新たなシンボルとなる一方で、超高層建築物の建設競争を引き起こしているとみられています。

 超高層建築物はガラス張りの外壁を多用していることから、太陽光を反射して周りの気温を上昇させ、「ヒートアイランド」現象を深刻化させる恐れがあります。また、超高層建築物はエネルギー消費とコスト、炭素排出とも高いことから、高さ競争の悪循環に陥れば、都市発展の負担になると指摘されています。

 近代化した都市発展の新たな理念と新たな流れに沿って、中国は住みやすさとイノベーション、スマート、グリーン、人文を重んじた、質の高い生活を楽しめる都市づくりを目指しています。今回発表された超高層建築物の規制により、過熱していた超高層建築物の建設ブームが冷まされ、中国の都市建築は理性と実用性をより重視した方向へ進むことになりそうです。(鵬、浅野)

ラジオ番組
10月29日放送分
00:00:00/00:00:00
  • ハイウェイ北京<月曜日>の担当者 劉叡琳_fororder_周一刘睿琳130
  • ハイウェイ北京<火曜日>の担当者 王小燕&斉鵬_fororder_周二小燕齐鹏130
  • ハイウェイ北京<水曜日>の担当者 謝東&劉非_fororder_周三谢东刘非130
  • ハイウェイ北京<金曜日>の担当者 劉叡&孟群_fororder_周四刘睿孟群130
  • ハイウェイ北京<金曜日>の担当者 任春生_fororder_周五任春生130
  • ハイウェイ北京<週末篇>_fororder_北京直通车周末篇
特集ダイジェスト
最新コラム
新華社_fororder_12日中友好協会_fororder_11人民網日本語版_fororder_10人民中国_fororder_9中国網日本語版_fororder_8東方網日本語版_fororder_7JAPAN online_fororder_5
UTYテレビ山梨_fororder_4中華網日本語版_fororder_3東方通信社_fororder_2中国百科検定_fororder_132959111934859451北京観光_fororder_1
齐鹏