北京
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北京冬季五輪組織委員会はこのほど会議を行い、18の炭素排出削減管理措置と4つのカーボンニュートラル(炭素中立)の実現に向けた措置を紹介し、「低炭素五輪」の目標実現に取り組んでいます。
キャプション:北京冬季五輪開催期間中、全スタジアムでグリーン電子使用を100%にする予定
紹介によりますと、北京冬季五輪の全てのスタジアムが都市部グリーン電力ネットワークにカバーされており、館内の照明や運営、交通などの電力需要はいずれも河北省張家口市の太陽光発電と風力発電によって供給されるということです。現在、19の建設中のスタジアムで既にグリーン電力が使われており、開催時の全スタジアムでクリーンエネルギーの供給が実現できます。2022年の冬季パラリンピックが終了するまで、冬季五輪のグリーン電力消耗量は4億キロワット時に達する見込みで、火力発電の石炭12万8000トン、二酸化炭素32万トンの排出を削減することになります。
キャプション:スタジアムの製氷作業で発生した余熱を使って、氷面のメンテナンスを行う
国家スピードスケート館や首都体育館など4つの氷上競技スタジアムで、地球温暖化係数(GWP)が1である二酸化炭素製氷剤が使われています。伝統的な製氷方式と比べ、30%以上の省エネと20%以上のエネルギー効率の向上が実現できます。これによって、スタジアムの二酸化炭素排出をほぼゼロに抑えられるだけでなく、館内の氷面の温度差を0.5℃以内にコントロールすることができます。また、製氷作業で発生した余熱も質が高いため、リサイクル利用で選手らの生活用の湯や氷面のメンテナンスなどに使えるということです。(洋 CK)