北京
PM2.577
23/19
北京で「健康コード」を利用する場面↑
コロナ禍を受け、中国各地では「健康コード」を緊急に導入し、人々の移動ルートを効果的に追跡しています。感染者が確認された場合、乗ったことのある列車、行ったことのある場所、濃厚接触者などの調査が便利になっています。
しかし、日本の専門家から、新型コロナの収束時期に中国で使われている「健康コード」のデータは他の分野で濫用される危険性があるという懸念が示されました。
政治協商会議に出席している委員から「健康コード」の安全性確保に関する提案が出されました。それによりますと、「健康コード」の開発と応用はデジタルによる感染症予防のイノベーションです。全国で統一的な管理と規範化が不足しているため、個人情報の保護が大きな課題に直面しています。しかも、お年寄りにとっては利用が難しいという問題もあります。
解決の方法として、「健康コード」を全国範囲で統一させ、情報の管理と規範化を図ること、技術のレベルアップ、個人情報保護法の範囲内に取り入れること、個人情報の保存と処分を厳格にすることなどが提案されました。
「健康コード」を身分証明書、社会保障カード、シニアカード、市民カードと連動させ、高齢者の外出に便宜を図る内容も出されています。
コロナの収束に向け、「健康コード」の利用がますます安全になることが期待されています。