現地時間の15日午後、李克強首相はフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領との会談後、マニラの大統領府で共同記者会見に臨みました。

　会談に臨んだ両国の指導者は、共に今回の会談の成果を高く評価しました。

　会見に臨んだ李首相は、「中国とフィリピンは共に発展途上国であり、それぞれに経済や国民生活の改善という重責を背負っている。目下、双方はインフラ整備や貿易、観光、農業、貧困撲滅などの分野における協力で大きな進展を遂げている。中国政府はフィリピン政府と互いの発展戦略をリンクさせ、フィリピンの大規模なインフラ整備への建設に参加したい。また次の5年から10年にわたる事業協力計画について双方で検討することを提案し、両国及び国際社会に向けて、二国間関係が持続的かつ安定した前進を遂げているという明確なシグナルを発信していきたい」と語りました。

　一方、ドゥテルテ大統領は「李首相がフィリピンへの公式訪問を行ったことは、両国関係が重要な進展を遂げたことを示すものだ。今回フィリピンが主催したASEAN首脳会議など一連の指導者会合への中国側の支持に対し感謝の意を表すと同時に、今後とも中国側とともに各分野における交流と協力をさらに強化し、引き続き相互尊重や平等且つ実効性のある協力で互恵共栄を実現し、両国民により大きな実益をもたらすとともに、この地域の安定と発展に積極的に貢献していきたい」との考えを示しました。（非、む）