李克強首相は現地時間14日午後、フィリピンの国際コンベンションセンターで開かれた第12回東アジア首脳会議（EAS）に出席し、演説を発表しました。

　李首相は演説の中で、「今日の世界においても、依然として平和と発展が時代の基調になっている。一方で、不安定性と不確定性が際立ち、世界経済の回復プロセスも安定していない。このような背景の中、東アジアの平和と安定の局面は得難いものであり、いっそう大切にしなければならない。また、東アジア経済の発展の成果と東アジア一体化も容易に得られるものではなく、持続的に推進しなければならない」と述べました。

　李首相は東アジア協力について、地域一体化の構築を加速させること、持続可能な発展を推進すること、社会の発展を促進すること、新たな脅威に共同で対応すること、安全保障の理念を革新すること、地域の安全保障枠組みを整備することなど6点の提案をしました。

　また李首相は、「中国の発展は東アジア、ひいては世界の発展と繁栄にチャンスをもたらすものである。いかなる国にとっても脅威とはならない。中国は各国と協力して、地域の平和発展と協力の勢いを維持し、東アジア経済共同体の構築を積極的に推進し、東アジア協力と発展の新たな1ページを共に開いていきたい」と強調しました。（玉華、謙）