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長江経済帯は中国11の省や市に跨っており、GDPは全国の45%、人口は全国の40%を占めていることから、中国でもっとも重要な工業地域の一つとして、鉄鋼、自動車、電子、石油などの工業が集中しています。しかし、長期にわたる開発や、人口密集地帯としての発展の影響で、長江経済帯の関連地域の自然環境は大きく破壊され、環境問題が日増しに切迫したものとなってきています。
環境問題について、陳吉寧環境相は以下の3つをまとめています。
一、 長江流域の環境保護が至らず、生態環境の破壊が深刻化
二、 汚染物質排出量が大きく、飲用水の安全について潜在的な危機が存在する
三、 重点区域の発展と環境保護が対立し、湖の富栄養化と大気汚染が厳しい状態
調査によりますと、長江沿岸およそ600キロの範囲の地域が汚染され、有毒な汚染物質300種類あまりが検出されたことがわかりました。水利省は2012年にデータを発表し「全国の汚水排出量は785億トンあり、そのうち400億トン近くが長江に流されている。この汚水の量は黄河の水量とほぼ同じである」と明らかにしました。
習近平主席は今年1月、「今後、長期間にわたり、長江の生態環境修復を圧倒的重要な位置に定め、大規模な開発プロジェクトは実施しない」と示しています。
陳環境相は「長江経済帯の生態環境保護計画を作成している。今後、流域各地との調整を行い、環境保護に力を入れる方針だ」としました。(殷、謙)
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