国家発展改革委員会及び、科学技術省と工業情報化省は9日、「長江経済帯イノベーション推進型産業の構造転換・高度化に関する計画案」を共同で発表しました。イノベーションの推進によって産業の構造転換・高度化を加速させ、長江経済帯に近代化産業地域の構築を目指しています。

　計画案は、長江経済帯が2020年までにイノベーション能力、産業構造、経済発展などの面で飛躍的な進展を遂げるとしています。さらに2030年までに世界一流のイノベーション能力を誇る産業システムと経済構造を作り上げ、中国経済の構造転換・高度化をリードするようになるとのビジョンを掲げています。

　これらの目標に向けて、計画案では、イノベーション能力の増強や、工業発展における新たな優位性の形成、近代的サービス業の発展、農業近代化の促進、合理的な産業配置など5つの重要な課題を明確にしました。

　長江経済帯は中国東部・中部・西部の3地域にわたる11の省・自治区・直轄市をカバーし、人口と国民総生産が全体で占める割合は40％を超え、中国の経済発展において非常に重要な戦略的地位を占めています。（ZHL、謙）