北京
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23/19
「国連の持続可能な開発のための2030アジェンダと中国の貧困削減の経験」と題するオンラインシンポジウムがこのほど開催されました。39の国と地域から参加した元政府要人、国際組織やシンクタンクの代表など約140人が中国と全世界の貧困削減の経験を持ち寄り、人類の持続可能な開発目標を実現するルートについて話し合いました。
国内外の参加者らは「突然現れた新型コロナウイルス感染症は人類が共に直面した大きな危機で、グローバルな貧困削減事業にとって最も現実的で緊迫した課題になっている。感染症などの世界的な課題に対応するため、国際社会は人類運命共同体の理念をもって多国間主義を堅持し、国際協力を強化し、グローバルな公衆衛生システムと人類の命と健康を共同で守らなければならない」との見解を示しました。
国連前事務総長の潘基文(パン・ギムン)氏は、「中国の非凡な発展プロセスは国連のミレニアム開発目標の世界範囲での実現に大きく貢献した。新型コロナウイルス感染症のパンデミックの中、世界は持続可能な開発のための2030アジェンダを実現するためにさらに大きな努力を払わなければならない。この過程で中国の役割が欠かせない」と述べました。
劉振民国連事務次長は「新型コロナウイルス感染症に直面する中、世界は政策を立てる際にお年寄りや児童など社会的弱者のことをより考慮すべきだ」と述べました。
米国コロンビア大学のジェフリー・サックス教授は、「新型コロナウイルス感染症は世界経済をひどく破壊し、貧困人口に重い打撃をもたらしている。今は貿易戦争をする時ではない。多国間システムに反対する時でもない。我々は感染症に対応することを最優先の任務にするべきだ」と指摘しました。
今回のシンポジウムは中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)のCGTNシンクタンクが主催し、米国のカーターセンター、ベルギーの中国・欧州デジタル協会、及びドイツ、フランス、南アフリカ、ロシアのシンクタンクが共催したものです。(玉華、浅野)