北京
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2010年以降、放浪や物乞いがいる状態をなくすため、ティンリ県政府は135世帯522人の放浪・物乞いに対して現実との結び付けを行っています。それと同時に、彼らの身の安全と基本生活を保障するため、集合住宅を提供し、政府と社会を結合する形で、生活必需品の提供、家畜の購入、法律に基づく農地分配、農村の最低保証への組み入れ、協同医療への参加、適齢児童の入学、身分証明書の手続きなどを行い、彼らの基本的な生活を保障しました。それ以来、彼らは住居が定まらず、野宿し、困窮してさすらう生活を送ることはなくなり、真に生活における主人公となり、家も仕事もある農民・牧畜民となりました。
物乞い時代のジェンツンさん一家
2018年4月、ジェンツンさん一家は措果郷感恩村からティンリ県の貧困扶助移転集中安置所に移転しました。それまでのジェンツンさん一家の生活は非常に苦しいものでした。お腹を満足に満たすことができず、体を温めることもできませんでした。また、住宅条件は粗末なもので、夏は雨を、冬は風雪を防ぐことができず、収入源がなかったため、病気になっても治療するお金がなく、他人の残飯を食べて、他人の服を着るという生活を余儀なくされていました。
ティンリ県の貧困扶助移転集中安置所の住宅団地
ティンリ県政府の指導のもと、中国共産党措果郷委員会と地元政府は貧困扶助専任者を組織して、何度もジェンツンさんと交流し、次の段階の生活などについて話し合いました。話し合いの中で、ジェンツンさんに困難を乗り越え、技術を身につけ、自分の勤勉な両手に頼って、よりよい生活を創造するよう励ましました。
今のジェンツンさん(右)と奥さん
移転後のジェンツンさんは現状に甘んじることなく、協同組合で積極的に働いています。 毎日午前10時から協同組合のチベット香制造工場で働き、毎月4000元の収入を得ています。妻のゾマさんは孫や孫娘の学校への送り迎えをするほか、売店を請け負ってジェンツンさんが手作りしたスプーン、ひしゃく、刃物、軽食などを販売し、毎月1500元前後の収入を得ています。さらに息子も婿も自分の車を購入し、ストレスのない幸せな日々を過ごしています。
チベット香制造工場で働くジェンツンさん(左)