米国は責任転嫁よりもまず反省を

2020-07-16 20:25  CRI

 米国は自国の感染症対策を反省せず、コロナ封じ失敗の責任をひたすら中国と世界保健機関(WHO)に押し付けています。米下院外交委員会のマイケル・マッコール筆頭委員(共和党)をはじめとするグループは6月中旬、「中国共産党は新型コロナウイルスを隠蔽し、WHOは新型コロナに関して不適切を行なった」とする調査報告書を発表しました。しかし、これは客観性と公正性を完全に失った報告で、建設的なものではなく、中国を攻撃するための弾丸に過ぎません。

 中国は情報を隠蔽するどころか、最初に新型コロナの感染情報を世界に発信した国です。その情報は去年12月31日に武漢衛生健康委員会のオフィシャルサイトで開示され、今年1月3日からはさらに具体的な状況をWHOや関連諸国・地域に定期的に共有してきました。

 また、今回の報告で言及された「記者への取材妨害」は全くの事実無根です。報告書によれば、「3人の公民記者が関連映像を公開後に行方不明になった」とのことですが、実際は「公民記者」なるところの李澤華氏は当時、武漢の封鎖規制に違反したため、法に基づいて拘束され、その後ホテルに隔離されたのです。「行方不明になった」という記述はミスリードを誘導する故意の表現と言えるでしょう。

 さらに、WHOやテドロス事務局長への攻撃は全く理由の伴わないものとなっています。WHOが新型コロナのパンデミックをいつ宣言したか、マスクの着用と手洗いの励行や集団感染の防止など科学に基づくコロナ対策を何度呼びかけたか、全世界が見てきたことです。

 米政治屋の「調査報告」は、イデオロギーや政治争いの小細工に過ぎません。そして、北京時間7月16日午前11時までに、米国で確認された新型コロナの感染者は350万人を突破し、死者は14万人近くになっているという現実があります。ウイルスだけでなく、米政治屋のナンセンスな争いもまた、人命を奪ってきたと言わざるをえません。(Lin、謙)

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