「香港同胞は皆、中国国民」＝在英中国大使館

　「香港特別行政区国家安全維持法」の実施を受け、ジョンソン英首相は1日、議会下院で英国海外市民（BNO）旅券を申請する資格をもつ香港人300万人に対して、英国市民権を取得する道を開くことを明らかにしました。

　ラーブ英外相は、「香港のBNO旅券所持者とその家族に有効期間5年の居留許可を与える。その後は永住許可の申請が可能となり、それから1年で帰化申請できる。これは人数制限のない措置である」と発表しました。

　これに対し、在英中国大使館の報道官は、「『中華人民共和国国籍法』の香港特別行政区での実施をめぐるいくつかの問題に関する中国全国人民代表大会常務委員会の説明では、『英国属領市民（BDTC）旅券とBNO旅券の所持にかかわらず、香港同胞全員は中国国民である』ことが明らかにされている。英国が一方的に関連措置を変更することは自らの立場と約束に背き、国際法と国際関係の基本に違反する。我々は英国の措置に断固反対し、相応の措置を講じる権利を留保する。『香港特別行政区国家安全維持法』をめぐって英国は客観的かつ公正的に取扱い、中国の立場と関心事を尊重し、香港へのいかなる方式での干渉をやめるべきである」と示しました。（ジョウ、星）