「中国医師」と呼ばれる人々

　複雑な思いがよぎる数字が発表されています。20日24時時点で、中国大陸部における新型コロナウイルス感染による肺炎の患者で完治し、退院した人の数は1万8264人で、9日間続けて1000人を超えています。各地から湖北省を支援するために現地に赴いた医療関係者は3万人を超えており、11日の時点で感染した医療関係者は3019人に及び、うち、5人が死亡しました。武漢市武昌病院の劉智明院長は感染して、18日に51歳の若さでなくなりました。

　硝煙の見えないこの戦いの最前線で奮闘しているのはこうした人たちで、彼らの名は「中国医師」です。彼らは責任を担い「医者の専門倫理」を示しています。

　医者の専門倫理には、必要なときに辞退しないこととあります。旧暦の大晦日に、女性軍医の彭渝さんは武漢に駆けつけました。

　医者の専門倫理には、自らより患者を優先することとあります。河南省から湖北省を支援してきた医師の李慧さんは武漢にいる期間中に故郷の父親を亡くしました。

　医者の専門倫理には、患者への愛もあります。武漢を支援してきた杭州市中医院の看護師、朱佳清さんは危篤の患者を救急したあと、日記に「突然涙が出た。幸い、われわれは努力してこられた。元気で生きているのは本当に素晴らしい」とつづりました。

　感染拡大防止の最前線で奮闘する医療関係者に、多くの人々が心を打たれています。「疲れ果てて倒れるようなことがあってはならない。地面に寝させてはいけない」との声が挙がっています。

　これについて習近平国家主席は、医療関係者の保護、彼らへの関心、気配りを極めて重視し、彼らが健康な状態でいつづけ、感染拡大との戦いへの参与を保障する必要性を強調しています。中国政府も通知を出し、医療関係者の仕事と休憩の条件を整え、十分な睡眠と食事を確保することなどを要求しています。これと同時に多くの企業や個人が医療関係者に現金や物資を寄付しています。（Mou、CK）