北京
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王毅国務委員兼外交部長は8日エジプトのシュクリ外相と共に、カイロで中国・エジプト外交戦略対話を主宰し、その後共同記者会見を行いました。
王部長は「中国外交は伝統的に、外交部長が新年初の外遊に必ずアフリカを訪れる。アフリカを重視、支持することは、中国が最大の発展途上国として当然負うべき責任である」と強調しました。
さらに「両国外交部にとって新しいラウンドの戦略についてシュクリ外相と対話を行い、一連のことで合意した」と述べ、双方は
1、新時代の運命共同体の構築に向けて、両国関係と全面的戦略パートナーシップのグレードアップを促す。
2、「一帯一路」建設を速め、「一帯一路」とエジプトの国家戦略「ビジョン2030」とのドリンクを深める。
3、政府間協力委員会を設け、次の5カ年実施計画について協議する。
4、テロリズムと過激主義の取締りで協力を強化し、情報や能力の養成などの面で具体的な協力を進める。
5、中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットの成果の実施を速め、アフリカにおける第3者協力を模索する
以上の5つの点で合意に達しました。
王部長は記者会見で、中東情勢やリビア問題、パレスチナ問題について記者からの質問に答えました。この中で王部長は「最近、中東情勢は緊迫化されている。これはこの地区でこれまで続いてきた矛盾によるものもあれば、一国主義、覇権主義、軍事的干渉、国際的公平と正義への踏みにじりによる悪い結果でもある」と述べました。
また王部長はリビア問題について政治対話がリビア問題の唯一の活路であるという中国側の主張を改めて表明し、パレスチナ問題について「引き続きアラブ諸国の和平提案や『二国共存構想』を断固として支持し、1967年の国境を基に、東エルサレムを首都とした完全な主権を持つ、独立したパレスチナの建国を支持する」という中国政府の立場を改めて表明しました。(Mou、CK)