北京
PM2.577
23/19
習近平国家主席は6日北京で、中国を公式訪問中のキリバスのターネス・マーマウ大統領と、ラオスのトンルン・シースリット首相とそれぞれ会談しました。
太平洋島嶼国のキリバスは、2019年9月に中国と16年ぶりに外交関係を回復しました。2020年の新年早々に中国を公式訪問したマーマウ大統領と会談し、習主席は「中国とキリバスの外交関係の回復は、『一つの中国』の原則を踏まえたものだ。すでに両国では各分野、各級における交流がスムーズに展開され、早期段階における多くの成果を収めた。国交の回復が両国人民の共通利益に一致するものであることを、事実が実証している」と評価しました。
その上で、「中国は、キリバスが国情に見合った発展の道を選んだことを尊重する。キリバスと共にハイレベルおよび各級の交流を強化し、国政運営の経験を共有して、『一帯一路』とキリバスの発展戦略である『KV20(キリバスビジョン今後の20年)』とを結びつけていくことを望む」と示しました。
さらに、「キリバスと、国連や太平洋島嶼国フォーラムなどの多国間システムの枠組み内における交流と協力を強化する。また、南南協力の枠組み内でのキリバスの気候変動対応の取組みを後押しする。これらを通じて、発展途上国の共通利益を守っていく」と強調しました。
これに対して、マーマウ大統領は「キリバスは各種の障害を排除して、中国との国交回復という重要な決定に至った。『一つの中国』の政策を揺るぎなく堅持し、中国の主権と領土保全を尊重する。また、中国の『一国二制度』の方針や統一事業を支持する」と述べました。その上で、「両国は国交回復からわずか3カ月の間に成果を挙げている。今回の公式訪問期間中に、一連の重要な成果書類が調印され、両国関係が新たなレベルに引き上げられることを嬉しく思っている」として、経済・貿易、投資、観光、漁業、教育、公衆衛生、インフラ整備などにおける中国との協力強化に期待を示しました。
同日、習主席は北京の人民大会堂で、ラオスのトンルン首相とも会談しました。習主席はラオスのブンニャン・ヴォーラチット・ラオス人民革命党書記長兼国家主席への新年の祝福を伝えた上で、「両国は友好関係にある隣国で、よき友人、同志、パートナーでもある」とした上で、「両国は運命共同体だ。来年の国交樹立60周年を目前に控え、今年は過去と未来を結びつける節目の年である。両国の運命共同体構築事業の促進に力を入れて、両国関係をより高いレベルに引き上げることができる」と示しました。
これに対して、トンルン首相はブンニャン主席からの挨拶の言葉を伝えた上で、「運命共同体の行動計画は両国関係の方向性を示すもので、ラオスは各事業を真摯に実行している。ラオス・中国間の鉄道敷設事業を含む『一帯一路』の重要プロジェクトが予定通りに竣工することを目指し、取り組んでいる」と述べました。(朱 謙)