北京
PM2.577
23/19
外交部の華春瑩報道官は11日の定例記者会見で、世界貿易機関(WTO)の紛争処理機関である上級委員会がまひ状態に陥ったことについて、「非常に残念だ。米国の一国主義と保護主義によるもう一つの被害者が生まれた」と述べました。
報道によれば、米国側がWTO上級委員会での審判者である委員の選出と任命を妨害したことで、委員二人の任期が10日に切れたことにともない、同委員会は11日に機能不全のまひ状態に陥りました。
華報道官は同件について、「WTO発足以来、多国的貿易体制が受けた最も深刻なダメージだ。国際貿易秩序にとって、埋めあわせのできない損害と予想できない結果を招くだろう」と懸念を示しました。
華報道官はまた、「117のWTOメンバーは同委員会委員の選出を呼びかけている。中国は志を同じくする他のメンバーと共に、同委員会が試練を乗り越えるよう促していく」と述べました。(Lin)