北京
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分科会の様子
中国国際経済交流センター(CCIEE)と米国大手経済情報通信社のブルームバーグ社の共催による「2019年ニューエコノミーフォーラム」が21日午前、北京で開幕しました。昨年、シンガポールでの初開催に続き、今回は二回目の開催となります。50以上の国と地域からの政府高官、元要人、ビジネスリーダー、技術者、専門家ら約500人が集まり、経済のモデルチェンジが進む中で現れた課題への解決策を模索します。
2日間にわたって開かれるこのフォーラムは、分科会や非公開会議なども含め、約50の会議が予定されています。初日の21日は、経済改革、都市化、気候変動などの議題にフォーカスしていました。
中国国際経済交流センター(CCIEE)の張燕生首席研究員
CCIEEの張燕生首席研究員がメディアに対し、「大国が無責任な態度で保護貿易主義を続けていけば、金融危機が再び起こるリスクも増す」と指摘した上で、「世界金融危機の予防という視点から、中国が2度にわたって開催した国際輸入博覧会が、非常に良い効果を収めた。世界経済のニーズや発展の原動力と協力が不足している中、中国は世界初の輸入をテーマにした国際博覧会の開催により、世界に発展の原動力と協力の機会、共に難関を乗り越える方法などを提供した」と述べました。
「中国グローバル化センター(CCG)」の創始者兼理事長の王輝耀氏
また、中国のシンクタンク「中国グローバル化センター(CCG)」の創設者兼理事長の王輝耀氏は、同フォーラムが中国で開催された意義を高く評価し、「中国自身が『ニュー・エコノミー』、つまり新しい経済の代表国であり、中国における新しい経済の発展は自国のみならず、世界の向かう方向も表している」と指摘しました。さらに、「世界が新しい経済を目指す中で、中国は主力になるとみられる。中国は新しい経済を育み、その繁栄を目指す上で、最大の市場であり、新商品のテストマーケティングや市場投下においても最大の市場になるだろう」と指摘しました。
なお、22日の二日目のフォーラムは、人工知能(AI)、5G、経済のグローバル化などの議題をめぐり、引き続き議論が行われる予定です。(文:斉鵬、写真:李陽、瀋圓)