北京
PM2.577
23/19
第2回中国国際輸入博覧会の重要な一部である第2回虹橋国際経済フォーラムが5日上海で行われました。来場者は保護貿易主義が横行し、多国間主義が脅かされ、世界貿易機関(WTO)の多国間貿易体制が困難に陥っている中、共同発展と多国間主義の擁護が必要であるという見解で意見の一致を示しました。
インドネシアのルフット・パンジャイタン海事担当調整相は「途上国と後発開発途上国(LDC)の境遇も視野に入れるべきだ。すべての国が良好な協力ができるよう確保し、すべての参加国にとって利益になる体制を作る必要がある。南北の格差を縮小し、共同発展を実現するためには多国間貿易体制であるWTOの改革が必要である。差別を取り除き、透明かつ公平な世界貿易を促進するべきである」としました。
WTO紛争処理機関(DSB)上級委員経験者のジェームズ・バックス氏は「国際貿易が危機に瀕し、われわれが信仰してきた多国間主義は試練を受けている今、多国間主義への支持がたいへん必要なことである。習近平主席が多国間主義と多国間貿易体制を断固支持するという中国の立場を表明したことに喜びを感じている」としました。
製薬大手のロシュ・グループのアンドレアス・ホフマン副会長は「全世界で自由投資と市場を開拓するには、公平なマクロ環境を整備する必要がある。これこそ、WTOがこれまで果たしてきた役割である」としました。
WTOへの加盟を申請しているウズベキスタンのエリヨール・ガニーエフ副首相は「WTOを代替できるメカニズムはまだない。WTOは、矛盾や問題も存在しているものの、国際貿易の発展を確保することにおいて、引き続き欠かすことのできない多国間体制である」としました。(ジョウ、Yan)