北京
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北京市で10月8日、2019年度全国「敬老月」キャンペーンがスタートしました。中国ではこれまでに1500万人の「困難高齢者(生活が困難な高齢者)」が最低限の生活保障条件を満たせるようになり、400万人の「特別困難高齢者」が政府によるサポートを受けています。今後、中国政府は住宅コミュニティにおける養老サービスに力を入れ、高齢者のニーズに応えていくとの方針を掲げています。
中国の60歳以上の高齢者の数は、2018年末までに2億4900万人に達し、総人口の17.9%を占めています。高齢化への効果的な対応は、高齢者の暮らしを向上させるだけでなく、経済発展の促進と社会の調和にも有効です。中国は現在、養老サービスについて、家庭から住宅コミュニティ、さらに養老サービス機構へのつながり、官民のつながり、基礎レベルのサービスからハイレベルのサービスまでのつながりなど、多元化した供給を推進しています。今年6月までに、全国の養老サービス機構と施設は17万3300件になり、ベッドの数は735万3000台に達したとのことです。
これについて、中国民政部の高暁兵副部長は「社会救助政策と社会福祉政策を全面的かつ着実に進めるため、条件に適合する1500万人の『困難高齢者』に最低限の生活保障を受けさせ、400万人の『特別困難高齢者』に政府のサポートを受けさせる。経済的に困難な状況にある高齢者へのサポートや補助金制度などを全面的にカバーすることで、3600万人の高齢者に恩恵を及ぼしていく」と示しました。(雲、謙)