北京
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中国とタイの技術学院間の交流
タイのアユタヤ技術学院は、アユタヤ遺跡に隣接する由緒ある職業技術学院です。同学院は2016年3月8日に世界初の「魯班工房」を設立し、職業教育における中国とタイの協力事業をスタートさせました。中国で「工匠の神様」と呼ばれる春秋時代魯国の人物・魯班の名に由来するこの工房は現在、職業教育の国際化における新たなモデルとして注目されています。
「魯班工房」の成立式に出席するタイ・アユタヤ技術学院のチャルーン・ユーブラム院長
タイ・アユタヤ技術学院代表団による天津渤海職業技術学院の訪問
アユタヤ技術学院のチャルーン・ユーブラム(Jarun Youbrum)院長は「魯班工房」の成立経緯について「タイにある8校の職業技術学院の院長が2015年に中国の天津市を視察し、それぞれが天津の職業技術学院との協力意向書に調印した。アユタヤ技術学院は天津渤海職業技術学院と調印し、それ以来、学生の相互訪問や養成プログラムの実施を重ねてきた。交流が深まってくると、天津側は機器や設備などを送ってくれるようになり、わが学院の教育レベルの向上を後押ししてくれた。これが『魯班工房』の原型になった」と紹介しました。
タイ・アユタヤ技術学院「魯班工房」の自動化技術プログラムに使われる設備。すべて中国から提供されたもの
組み木パズル(中国では「魯班鎖」と呼ばれる)のコンテスト
なお、「魯班工房」は現在、タイのほかにイギリス、インド、インドネシア、カンボジア、アフリカ諸国を含む計8カ国に設置されています。(朱、謙)