北京
PM2.577
23/19
王毅国務委員兼外交部長とソロモン諸島のマネレ外相は21日、北京で会談を行い、「中華人民共和国とソロモン諸島による外交関係樹立の共同コミュニケ」に調印しました。双方は、この共同コミュニケの調印日から、大使級の外交関係を樹立することを認めると発表しました。
コミュニケによりますと、両国政府は相互尊重と領土保全、相互非侵略、相互内政不干渉、平等と互恵、平和共存という原則に則って両国間の友好関係を発展させることに合意しました。ソロモン諸島政府は、「世界には中国は1つしかない。中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法的な政府であり、台湾は中国の領土から分割できない一部であること」を認めています。また、ソロモン諸島政府は、この日、台湾とのいわゆる「外交関係」を直ちに断絶して、台湾とは公的な関係を持たず、公的な接触なども行わないことを約束しました。
王部長は調印式後、メディアに対し「中国は常に大国と小国の平等を提唱している。中国はソロモン諸島の主権の独立と領土保全を尊重し、ソロモン諸島政府と国民が自国の国情に合致する発展の道を歩むことを支援する。中国は自己意思を他国に押し付けるつもりはなく、一方的な利益も求めない。中国とソロモン諸島間の協力は平等、開放、互恵、包摂的なものだ。両国間の外交関係の確立は相互協力の幅広い将来を開き、また、この地域の平和と発展に強い動力を注ぎ込むものになるだろう」と述べました。
一方、マネレ外相は、「ソロモン諸島政府は国の長期的な利益から台湾とのいわゆる『外交関係』を断絶して、中華人民共和国と正式な外交関係を樹立するという政治的決定を下した。この決定は、国際法と国連総会の関連決議に適合するものであり、ソロモン諸島のすべての国民の利益にも合致するものだ」と語りました。
現在、世界では179カ国が中国と外交関係を樹立しています。キリバス政府は20日に声明を出し、台湾とのいわゆる「外交関係」を断絶して、中国との国交を結ぶ決定を公式に発表しました。これに対して中国側はキリバス政府の決定に歓迎の意向を示しています。(任春生、星)