北京
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人間工学研究室のエンジニアによるシミュレーション
中国初の原子力発電所として、「国之光栄(国家の栄誉)」と呼ばれる浙江省海塩県の秦山原子力発電所は1991年に発電を開始しました。その後、広東省大亜湾、江蘇省田湾、浙江省三門、福建省福清などにも原子力発電所が建設され、現在では中国で運転中の原発ユニットの数は46基に達し、その規模は世界第3位となっています。
中国初の原発建設を振り返る蔡剣平氏
秦山原発の建設について、上海原子力プロジェクト研究設計院の元チーフエンジニアである蔡剣平氏は「当時は世界から断絶された中で原子炉や原子力の研究と建設が行われた。資料も無く、国際交流も無い状態で、全てを自らの力で模索しなければならなかった」と振り返っています。
原発開発のストーリーを語る鄭明光院長
そして現在、中国の研究者たちは第三世代の加圧水型発電用原子炉(PWR)の設計技術を改善することで、独自に知的財産権を持つ第三世代原子力発電所「国和一号」を開発しました。これは、中国の原発技術が世界トップレベルとなったことを示す象徴的な出来事とも言えます。上海原子力プロジェクト研究設計院の鄭明光院長は「これは我が国の努力の成果だ。我が国の60年間にわたる原子力工業発展の縮図を具現化し、50年間にわたる原発開発のレベルを体現している」と述べています。(玉華、謙)