北京
PM2.577
23/19
イタリアのマッシモ・ダレマ元首相はこのほど中国のメディアからのインタビューを受け、「米国が主要な貿易パートナーとの貿易摩擦を頻繁に起こすことで、米国と各側との貿易関係が損なわれるだけでなく、世界経済の回復にも厳しい試練がもたらされる」とコメントしました。
また、「この貿易摩擦はヨーロッパを含む世界各国の利益を損ねるばかりでなく、米国の工業発展にも影響を及ぼす。貿易紛争で得をする者はいない。関税の引上げや貿易戦などの行為は危険で、効果のないものだ」としたうえで、現在発生している問題については、「自由貿易を前提に、多国間体制の下で解決していくべきだ。世界貿易機関(WTO)には貿易問題の具体的な解決法を導く手助けができ、その公平性を確保することもできる。WTOに紛争の解決を求めることが正しいルートであろう」との見解を示しました。(閣、謙)