北京
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朝鮮を訪問している習近平中国共産党中央委員会総書記・国家主席が20日、平壌(ピョンヤン)の錦繍山(クムスサン)迎賓館で金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長・国務委員会委員長と会談しました。双方は新たな歴史的スタート地点に立ち、初心を忘れず、手を携えて前進し、両党、両国関係の美しい未来を共に切り開いていくことを確認しました。
習総書記は「金委員長と密接な交流を保ち、政治的相互信頼を固め、両国関係発展の大きな方向をしっかりと把握していきたい。また、中朝双方は戦略的コミュニケーションを強化し、重要案件について迅速に深く意見交換し、両国の発展のために良好な環境を作る必要がある。このほか、実務的協力や党の国政運営に関する学び合い、経済、国民生活分野の幹部の育成や人的交流なども強化していきたい」と述べました。
これに対し、金氏は「習総書記の今回の訪問は朝中関係70年にわたる道のりを振り返り、未来を展望することに資すると共に朝中両国の裂くことのできない伝統ある友情を世界にアピールすることもできる。習総書記の訪問を契機に、戦略的コミュニケーションを推進し、各分野における交流を深め、両国関係を新たな高みへと引き上げていきたい」と語りました。
また、朝鮮半島問題について、習総書記は「中国側は政治的解決プロセスを推進し、問題解決に向けて環境を整えていくことを支持する。中国は朝鮮が自国の合理的な安全、発展分野の懸念事項を解決することにできる限り支援を提供したい。また、朝鮮を含む関係各側との連携を強化し、朝鮮半島の非核化と地域の長期安定のために積極的、建設的な役割を発揮することを望んでいる」と強調しました。
金氏は「朝鮮側は落ち着きを保ちながら、関係国が朝鮮側に歩み寄り、それぞれの合理的な懸念事項に配慮した解決案を模索して、対話プロセスで成果を出せるよう期待している」と述べた上で、中国側が果たした役割を高く評価し、今後も中国との連携を強化していく意向を示しました。(鵬、星)