北京
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6月11日は中国の「人口の日」です。中国の医療健康を担当する国家衛生健康委員会はこのほど、「2019中国母子健康事業発展報告」を発表し、2018年に中国人の平均予期寿命は77歳に達し、中高収所得国の平均水準より優れていることや、母子健康レベルも大幅に高まっていることなどを明らかにしました。
報告によりますと、中国が実施している児童の免疫向上計画はすでに著しい成果を収め、5歳以下の小児のB型肝炎ウイルスの感染率はすでに1%以内に抑えられているとのことです。
また、中国の60歳以上の高齢者の数は2億5000万人に達し、高齢化が急激に進んでいることがわかります。国家衛生健康委員会高齢健康局の王海東局長は「我が国の高齢化が急速に進んでいる。60歳以上の高齢者の数は2億5000万人に達し、総人口の18%を占めている。しかし、高齢者を対象とする医療、リハビリ、介護機関やホスピスなどの施設の数と従業員の数は非常に不足しており、サービスレベルも低い。こういった現状と高齢者のニーズとのギャップの存在が、いま最も重要な課題だ」と述べました。
なお、中国は今後、高齢化に対応する関連政策を公布し、健康教育、予防保健、診療、リハビリ、長期介護、ホスピスなどの分野で高齢者健康サービス体系の整備に取り組んでいく方針となっています。(HJ 謙)