北京
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23/19
スイスのジュネーブで開かれている軍縮会議で現地時間22日、中国の李松特命全権軍縮大使は、「中国の核は不透明」という米国の指摘は誤りであると述べました。
李大使は「米国は中国に対し、正当かつ合理的な国防の整備を執拗に非難し、米露軍縮協定への加入を求めている。中国の核の現代化などが透明性を欠いていると米国政府関係者が公に発表したことから、中国の核開発の意図を疑問視するようになった。中国が実行しているのは米の核戦略や核政策でないので、米のこういった非難は事実無根だ」と強調しました。その上で、「米国、ロシアと3者で軍縮交渉を行うには前提や基盤がまるでなく、中国は絶対に参加しない」との姿勢を表しました。
さらに李大使は、「中国の核戦略や核政策は、すべての核保有国の中でも透明性が高い。中国は平和発展の道を揺ぎ無く歩み、防衛のための核戦略を実行する。今の情勢で、5つの核保有国は大国間の競争でなく協調で、せめぎあいでなく互恵協力で世界の平和と安定に貢献していく必要がある」と強調しました。(朱 森)