北京
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5年前に習近平国家主席が打ち出したアジア文明対話大会が、今月15日に実現されます。アジアの47カ国とそれ以外の各国、国際機関の代表が北京に集まり、「文明の交流と学び合い 運命共同体への歩み」というテーマで踏み込んだ意見交換を行い、豊富で多彩なイベントを催します。アジアの自信をアピールし、イノベーションへの活力を奮い起こし、新時代におけるアジアの文明発展・協力・融合の生き生きとした青写真を描くものです。
2014年3月にユネスコ本部で講演する習主席
習近平主席は2014年3月、ユネスコ(国連教育科学文化機関)での講演で、多彩で平等、包容という文明観を打ち出し、「文明は交流により多彩になり、学び合いにより豊かになる」と強調しました。
2017年1月に国連のジュネーブ本部で講演する習主席
また習主席は、2017年1月に国連のジュネーブ本部で講演し、開放と包容力のある世界を打ち立てたいと提案しました。「様々な歴史や国情、民族や風習が、それぞれの文明を育んだため、世界は豊富で多彩になっている。文明には特色や地域差があるが、レベルや優劣の差はない。こうした違いを衝突の原因にしてはならず、文明を進展させる力にするべきだ。互いの長所を学び、短所を補い、ともに進歩していくべきだ」と指摘しました。
アジアは世界人口の7割以上、また経済規模の3分の1を有し、多くの文明が融合し、互いに影響しつつ、多彩な文明圏を形成しています。習主席は、2015年3月のボアオ・アジア・フォーラムでアジア文明対話大会の開催を提案し、「運命共同体を築くには、様々な文明の包容、交流、学び合いを堅持しなければならない」と強調し、「アジア文明対話大会の開催によって、青少年や民間団体、地方、メディアなど各界の交流を進め、またシンクタンクの交流やネットワークを作り、アジアの人々に中身のある生活を楽しんでもらい、地域の発展や協力により多くの活力を注いでいく」と述べました。
アジア文明対話大会を迎える北京の町
15日に開幕するこの大会は、アジアの47カ国やそれ以外の各国から政府関係者や文化、教育、映像、シンクタンク、メディア、観光などの代表2000人余りが開幕式と分科会に参加します。また、芸能界のスターや各界の人々がアジア文化カーニバル、アジア文明ウィークなどのイベントに参加します。さらに北京、杭州、広州、成都の四都市でアジアグルメフェスティバルが開催されます。
今大会の実行委員会の代表である徐麟氏は、「アジア並びに世界各国が作り出した文明の成果を受け継ぎ発信して、国や文明同士の交流や学び合いを促し、文明の発展や進歩を牽引しながら、人類運命共同体の構築に取り組んでいく。これは中国の大国としての責任である」と述べました。(Lin、森)