北京
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人民大会堂に設置された大型ディスプレイ(撮影:王全文)
今年の全国人民代表大会(全人代)と政治協商会議(政協)に合わせ、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ)では、人民大会堂をはじめ、全人代代表、政協委員の宿泊先で「5G+4K」の新技術による報道や展示を行っています。代表と委員らはこれを「コミュニケーション手段を融合した情報発信の新たな試みだ」として高く評価しています。
全人代と政協の主な会場となる人民大会堂では、チャイナ・メディア・グループによるミックスメディア展示コーナーが設けられており、「5G+4K」技術によって制作された様々な番組が大画面で放映されています。中国国民党革命委員会広西チワン族自治区委員会副主任委員兼桂林市政治協商会議副主席の区捷政協委員は「ハイビジョンで迫力ある画面に魅かれて何度も見に来ている。いつか生活の場に普及するのを楽しみにしている」と述べました。
チャイナ・メディア・グループの番組に見入る政協委員ら(撮影:王全文)
チャイナ・メディア・グループは今回の全人代と政協関連の複数の記者会見で、4Kスーパーハイビジョン信号による生中継や5Gネットワークによる送信を実施しています。これについて、大手ポータルサイト「網易(ネットイース)」の会長兼最高経営責任者(CEO)の丁磊政協委員は、「5Gの回線速度は現在の4Gより遥かに速い。メディアにとって、5Gがもたらす最大の変化は、ハイビジョン動画の送受信やより多くの端末による同時利用が可能になることだ」と述べました。
また、国家標準化管理委員会副主任の方向政協委員はチャイナ・メディア・グループのコンテンツの革新に期待を示し、「コンテンツと新技術の融合は形式からコンテンツまで全面的な革新をもたらすだろう。情報発信形式が変化すれば、コンテンツの変化を促すようになるに違いない。技術レベルの向上はコンテンツの需要によるものだが、技術レベルがある程度上がれば、内容や形式、視聴者とのインタラクティブ交流方式の革新など、全てを突き動かしていくだろう」と述べました。(鵬、む)