北京
PM2.577
23/19
ロシアのラブロフ外相は、訪問先であるタジキスタンの首都ドゥシャンベで5日、「米国による日本へのミサイル防衛システムの配備は、中距離核戦力(INF)全廃条約に違反する」と示しました。
ロシア外務省によりますと、ラブロフ外相はこれについて、「米国の行いによって、ロシアと日本の安全保障分野に溝が生まれている。米国がルーマニアとポーランドに配備したミサイル防衛システム『イージス・アショア』は、迎撃ミサイルだけでなくトマホーク巡航ミサイルも発射できる。これはINF全廃条約に違反している」と指摘しました。
INF全廃条約は、1987年に米国と旧ソビエト連邦の間で結ばれた軍縮条約の一つで、双方は射程距離500キロメートルから5500キロメートルまでの地上発射型の巡航ミサイル、弾道ミサイルおよび発射装置などを全て廃棄するという内容が盛り込まれています。(朱、謙)