北京
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習近平国家主席は31日、北京の人民大会堂で、中国を訪問しているカタールのタミーム首長と会談し、相互尊重、平等互恵、共同発展に基づく戦略的パートナー関係を深めていくことを確認しました。
習主席は「中国とカタールは発展戦略をさらに結び付け、『一帯一路』を共に建設していくべきだ。両国は石油・天然ガス協力を軸にして、インフラ整備を重点に金融と投資を新たな成長ポイントとした協力を展開している。今後はエネルギー、インフラ整備、ハイテク、投資の4大分野での協力を包括的に推進していく必要がある。また、国際的な反テロ、反過激思想の取り組みについて交流を強化し、経験を共有して、協力を行うべきである。さらに人文交流を一層密にして、観光、文化、スポーツ、メディアの協力を推進し、特に2022年に中国で開催される冬季五輪、カタールで開催されるサッカーW杯を成功させるべきだ」と強調しました。
その上で、習主席は「湾岸協力会議とアラブ諸国の枠組み内で政治的、外交的手段によって意見の食い違いを適切に解決し、湾岸諸国、アラブ諸国の団結と親睦を回復することを支持する。湾岸協力会議諸国の希望に沿って、引き続き建設的な役割を発揮していきたい」と述べました。
一方、タミーム首長は「カタールは中国経済に自信を持っており、『一帯一路』構想に最初に応じた数カ国の一つである。今後はエネルギー、投資、科学技術、インフラ整備を含む広い分野で協力を展開することを期待している。カタールに進出している中国企業の業績は良好で、今後もカタールへの投資と事業展開を歓迎する。多国間問題や中東、湾岸地域の問題への対応における中国の建設的な立場を高く評価したい。カタールは中国との連携を強化し、テロリズムや過激主義の取り締まりに関する協力を深めていきたい」と語りました。
また同日、李克強総理もタミーム首長と会談し、カタールを含む湾岸協力会議メンバーと共に中国・湾岸協力会議自由貿易交渉の次のラウンドをできるだけ早く開始し、早期に合意できるよう期待していると述べました。(鵬、星)