北京
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トランプ米大統領は19日、民主党との対立を和らげ、連邦政府機関の一部閉鎖を解除するための新たな解決案を発表しましたが、事態の打開にはつながりませんでした。
トランプ氏は新たな案の中でも、依然としてメキシコとの国境の壁建設費用を予算に計上し、57億ドルの拠出を国会に要請しています。その代わり、子供時代に親に連れられて米国に不法入国し、現在送還が見合わせられている移民と、一時保護資格(TPS)を持つ移民には、3年の一時資格を与えるという譲歩の姿勢を示しました。
しかし、これについてナンシー・ペロシ下院議長は同日、民主党を代表して声明を発表し、「トランプ大統領の解決案は承認できない。国境の安全強化に関する提案をホワイトハウスと討議するのは、まず、政府機関の閉鎖が解除されてからだ」と強調しました。
メキシコ国境の壁建設を巡り、ホワイトハウスと民主党の立場に大きな相違が生じたことで、米連邦政府の一部機関は昨年12月22日早朝から閉鎖される事態となっています。今月19日に29日目を迎え、閉鎖期間は史上最高記録を更新し続けているということです。(怡康、謙)