北京
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23/19
習近平国家主席は29日、米側の招きに応じてトランプ米大統領と電話会談を行いました。両元首は新年の挨拶を交わしたほか、中米両国の貿易摩擦協議について、「互恵ウィンウィンで世界に有益な成果を生み出すよう望んでいる」との期待を寄せました。
この電話会談について、北京のアナリストは、「中米が国交樹立40周年を迎える重要なタイミングを背景に、両元首の電話会談は協力を通じて齟齬を解消し、対話によって安定を促すというシグナルを発信するものであり、さらにこれが両国の共通認識として定着しつつあることを表している」と指摘しました。
伝えられたところによりますと、今月以降、中米双方の作業チームは両元首によるアルゼンチン会合での合意事項を積極的に実行に移しており、数回にわたって貿易の均衡や知的財産権保護などの議題を巡って次官級電話協議を行ったほか、中国側が米国農産品の購入を再開し、米国自動車と部品に対する追加関税の実施を見送ることを発表したということです。
今回の両国元首の電話会談について、米紙の「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、「両国元首の間で良好な話し合いが行われ、貿易協議も順調に進んでいることで、連日不安定が続いている株式市場への不信を抑えた」と報じています。また、米ブルームバーグニュースは、「電話会談の内容は、両元首が貿易協議の進展を認めたことを示している。中米関係は幾度も困難に直面したが、経済貿易関係の発展は極めて重要である」と指摘しました。(洋、星)