北京
PM2.577
23/19
中国、欧州連合(EU)、カナダなど、数十の世界貿易機関(WTO)メンバーが12日、WTO一般理事会の会議で、上級委員会の委員人事の再開を促すための共同声明を発表しました。
WTOにおいて貿易紛争の解決を行う「最高裁」に当たる上級委員会は、7人のメンバーからなっています。しかし、米国が新メンバーの選出を妨害していたため、在任中の委員は現在3人しかいない状態が続いています。
これについて、中国の張向晨WTO常駐代表は会議の場で、「上級委員会の危機的状況が、既に1年以上続いている。この問題を解決できないまま、さらに1年が経てば、上級委員会は機能できなくなるだろう」と指摘しました。
張代表はさらに、全てのWTOメンバーが建設的かつ協力的な態度と積極的かつ実務的な行動で上級委員会の危機に対応し、共に紛争解決メカニズムの正常な機能を確保して、多国間貿易体制の権威性と有効性を維持するようにと呼びかけました。(洋、謙)