北京
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四川省の川西高原に位置する卓克基土司官寨文化景勝区は、嘉絨チベット族文化を中核として、地元のエコ観光資源を生かした景勝地であり、四川省阿壩州馬爾康市にある唯一の国家4A級景勝地でもあります。
土司(トゥスー)とは、元の時代から始まり、中国の西北地域と西南地域の少数民族の首長に授けられていた官職です。その「官寨」は、土司が治めていた地域の政治的中心であり、土司の権力と地位を象徴するものとなっていました。
清の乾隆帝時代に建てられた卓克基土司官寨は4組の望楼から構成されており、第3陣に指定された国家重要文化財として、建築史上の「オリエンタル・パール」とも呼ばれています。
卓克基土司官寨の中には、伝統的手工芸工房や嘉絨の服飾文化、観光土産品、撮影作品等の展示エリアがあります。そのスケールの大きさにせよ、構造上の繊細さにせよ、チベット族と漢民族の建築芸術の高度な融合によって生まれた模範的構造物と言われています。
近年では、海外にも名を馳せており、国外からの観光客も多くこの地を訪れるようになっています。(洋、む)