北京
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第13回主要20カ国・地域(G20)首脳会合は現地時間12月1日、アルゼンチンのブエノスアイレスで首脳宣言を採択して閉幕しました。外交部国際経済司の王小龍司長は当日午後、現地で開かれた記者会見で、「サミットの開催成功は外部に対してポジティブなシグナルを出し、中国もこの中で建設的な役割を果たした」という見方を示しました。
この二日間、習近平主席がG20サミットの指導者非公式会議とサミットの三つのフェーズがあるディスカッションの全日程に出席しました。非公式会議で習主席は「世界経済の成長の要は発展の大勢に順応し、経済ルールを把握し、正しい方向を堅持することにある」と発言し、G20メンバー国がパートナー精神を堅持し、市場開放を保ち、平等と包容を促し、自国のやるべきことをしっかり行うよう呼びかけました。これは、今回のサミットの基調となる発言になりました。また、フェーズ1のディスカッションでは、習主席は「高い場所から遠方を眺め、世界経済の正しい方向を確実に把握する」と題する重要な談話を発表し、G20が開放・協力、パートナー精神、イノベーション駆動、包摂・ウィンウィンを堅持するよう呼びかけたと同時に、中国が新しいラウンドの改革開放を推進する決意を表明し、より良い世界経済のマクロ環境を一緒に作っていくことを呼びかけました。さらに習主席は国際貿易、今後の取り組み、持続可能な発展、気候変動、インフラ、コネクティビティ、エネルギーなどの議題において、参加した多くの指導者と意見を交わし、数多くの重要な共通認識に合意しました。各国は、中国が世界経済とG20での協力に果たした貢献に賞賛の意を表し、中国側とコミュニケーションや協調を強めて、G20サミットの安定的かつ長期的な発展を推し進めていくと表明しています。
また、貿易問題と世界貿易機関(WTO)改革が今回のサミットの焦点で、各国に意見の相違はあるものの、習主席は席上、中国の立場を率直に述べて、中国代表団も会議の場だけに限らず終わった後でも、絶えず外部に対して発信し続けていたということです。
王司長は「世界の主要国が建設的に問題を議論し、チャレンジに対して提携、対応していく意思を表明したこと自体が、世界経済にとってプラスの動きである。中国はサミットで合意した積極的な成果を支持する。なぜなら、第一に、その中には中国の利益あるいはその他の新興国市場や発展途上国の利益を害する内容が盛り込まれていないこと。次に、この合意はG20の協力という勢いを伸ばすことに寄与すること。第三に、この合意は世界経済を安定成長へと導くものであるからだ」という見方をしています。
さらに王司長は、「中国は各国と共に努力し、サミットで合意した各項目の成果を実行して、引き続きG20の団結と協力を推し進め、世界経済の発展とグローバル経済のガバナンスの完備に向けて新しい貢献を果たしていく」と強調しました。(Yan、星)