習主席と会談のスペイン首相「両国の立場は近い」

　スペインのマドリードを訪問中の習近平国家主席は現地時間28日、同国のサンチェス首相と会談しました。双方は今後について、国交樹立45周年を新たな出発点とし、両国関係をさらに発展させ、両国民により多くの福祉をもたらしていくことなどで認識を一致させました。

　習主席は席上、「今年は中国とスペインが国交樹立45周年の節目を迎える。国交樹立以降、両国関係は世界情勢の変化がもたらした試練にも耐え、健全かつ安定的に発展してきた。サンチェス首相は、両国関係の発展に力を入れ、『一帯一路』を積極的に支持してくれている。我々は、これに賞賛の意を表す。中国は終始、スペインとの伝統的な友情を大切にしており、国際事務においてスペインが持つ重要な影響力を重んじている。スペイン側と手を携えて努力し、各分野の協力レベルを向上させ、『異なる文明が互いを鑑とし、異なる社会制度が協力・共栄していく』関係の模範になりたい」と述べました。

　習主席はまた、ヨーロッパの一体化建設への支持を表明したほか、「中国・スペイン双方は、国際秩序の維持やグローバルガバナンスの促進などで互いに支持し、協力強化をしていくべきだ」と指摘しました。

　これに対し、サンチェス首相は「中国の国家主席が13年ぶりにスペインを訪問した。これにより、両国関係の新時代が切り開かれていくと信じている。スペインは『一帯一路』に積極的に関わっていく意向を持ち、多国間主義を強く支持する。国際事務において近い立場にある中国との意思疎通や協調を密にして、欧中関係の健全かつ安定した発展を促進していきたい」と述べました。

　会談後、両首脳は両国間の協力文書の調印に立会いました。協力文書の内容は、文化、経済、新素材、国民生活、電気通信、第三者市場協力、教育、金融などの分野に及んでいます。

　習主席とサンチェス首相はまたこの日、中国とスペインの企業顧問委員会の代表と会談しました。（藍、謙）