北京
PM2.577
23/19
王岐山国家副主席は23日、パレスチナ政府の招請を受けてパレスチナのラマッラを訪れ、ハムダッラー首相と会見しました。
席上、王副主席は「中国はパレスチナとイスラエルの紛争について、平和的な交渉を通じて解決することを支持している。新しい情勢の下で、中国側は『2国家共存構想』に基づいて、引き続き和平交渉を通じてパレスチナ問題の公正な解決を推進するよう主張している。習近平国家主席は、去年7月にパレスチナ問題の解決推進に関する『4項目の主張』を提出しており、今年7月には、再度合意に達した国際的コンセンサスに基づいてパレスチナ問題を公正に処理するよう各側に呼びかけた」と述べました。
また、「パレスチナの『一帯一路』建設への積極的な参加を賞賛する。中国企業によるパレスチナへの投資と進出を奨励し、パレスチナの国家発展と建設のための支援を提供していきたい」と示しました。
王副主席はさらに、「今年は中国とパレスチナの国交樹立30周年の節目の年だ。中国側はパレスチナと共に、両国元首が達成した重要なコンセンサスに基づいて、両国関係を新たな段階へと進めるために努めていきたい」との考えを示しました。
これに対して、ハムダッラー首相は「習主席が提出したパレスチナ問題解決のための『4項目の主張』を歓迎する。中東和平プロセスを推進する上で、中国がより大きな役割を果たすことを期待している」とした上で、「中国からの長年の支援に心から感謝する。今後も、『一帯一路』建設に参加し、経済貿易やインフラ整備、クリーンエネルギー、人材教育などの分野で中国との提携を深め、双方の関係をより実務的なものとし、実りある成果をあげられるよう努力していきたい」との意向を表明しました。
なお、両指導者は会見後、「中国・パレスチナ自由貿易区の交渉開始に関する覚書」の調印式に出席しました。(非、謙)