北京
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ロシアのモスクワで16日、中国科学技術部とロシア経済発展省の共催による「第2回中露イノベーション対話」が行われました。イノベーション戦略や計画、政策やメカニズム、フィナンシャル、零細企業のイノベーションなどの分野における両国の戦略的対話を強め、金融機関や開発型の零細企業、技術開発区などでの実務協力を促進するものです。
対話会で、科学技術部の張建国副部長とロシア経済発展省のグリコフ次官があいさつに立ちました。張副部長は「このところ両国の首脳が、全面的な戦略パートナーシップをより高い水準、より広い分野、より深い次元に導いており、双方の実務協力をバックアップしている」と述べました。その上で、「中国は最近、山東省煙台や浙江省などで両国が連携するハイテク産業化基地や科学技術エリアを設け、またロシアもモスクワで同じく両国友好の技術開発区を設けている。こうした設備は、両国の協力へのコンサルティングや産業化を果たす場となるものである。両国はおととし、イノベーション分野の協力展開に関して覚え書きを取り交わし、対話メカニズムが本格的にスタートした」と述べました。
これに対して、ロシアのグリコフ次官は「両国はともにイノベーションを重要視し、これを協力の重要な分野としている。ヘリコプターのエンジン開発や、GPSシステムの『グロナス』と『北斗』の互換性などで、両国間の連携が進んでいる」と述べました。そして、両国の協力には極めて大きな潜在力があり、様々な計画を実行して互いの共通点を求めることが目標であると表明しています。
中露両国はこの日、来年から2024年までの協力計画をまとめ、「第2回中露イノベーション対話共同声明」を発表しました。(Mou、森)