北京
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中国はこのところ、ロシアとの貿易関係が急成長しており、中国政府の予測では今年の両国の貿易額は1000億ドルを突破する見込みです。これについて専門家は、両国の貿易は相互補完性が強く、BRICS各国の発展、更には世界経済の発展を推進する役割を果たしていると見ています。
商務部のデータによりますと、中国とロシアの去年の貿易額は、前の年の同じ時期より20.8%多い840億ドルで、今年前半はさらに16%伸びたとのことです。
分野別に見ますと、従来のエネルギー、航空宇宙、インフラなどのほか、極東開発、デジタル経済、越境ECなど新しい分野で両国の連携が進み、貿易関係の新たな支えとしていく取り組みが行われています。
中国は2ヵ月後に上海で国際輸入博覧会を開催しますが、すでに参加を表明しているロシアの輸出センターは現在、ロシア企業の出展を積極的に後押ししています。今回は食品、農産物、ヘルスケア関連商品、雑貨、ハイテク設備、サービスなどに関する業者が参加予定とのことです。
今年の1月から4月における中国の貿易相手先ランキングで、ロシアは去年の11位から9位に浮上しました。双方の年間貿易額は1000億ドルを超えると見られます。
これについて、商務部研究院国際市場研究所の白明副所長は、「条件がそろっているほか、両国は経済構造的に補完性が高い。中国は世界の製造大国で、ロシアは資源とエネルギーの大国である。ロシアは軽工業品や雑貨、生産設備などが必要であり、中国もそれらを十分に提供できる。こうした状況で、両国の協力はそれぞれにプラスになり、またBRICS各国や『一帯一路』沿線各国の発展、そしてグローバル経済の発展といった面でも推進役を果たすことになる」と述べました。(RYU、森)