北京
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ジュネーブに本部を置くアナン基金会は18日、基金会の創始者で、国連の元事務総長のアナン氏が同日死去したと明らかにしました。80歳でした。
国連のグテーレス事務総長は同日、「アナン氏が死去したことを知り、深い悲しみを覚えた。アナン氏は力のある指導で、比類なき決心をもって国連を新たな時代へと導いた」と偲びました。
アナン氏は1938年にアフリカのガーナに生まれ、1997年1月から2006年12月まで、国連事務総長を2期連続で務めました。在任中、安保理の構成、人権保護、平和維持活動などの改革に力を入れました。また、アフリカ地域における平和と発展や、女性地位の向上、貧困と不平等の撤廃、教育の改善、エイズの減少、環境保全などに取り組んできました。さらに、国連各加盟国間の協力強化を促し、国連を通じて難題に立ち向かう国際社会の仲介にも務めました。その取り組みから2001年には、国連とともにノーベル平和賞を受賞しました。
国際世論からは、「アナン氏の在任中、国連はかつてないほどの人望を集めることができた」との声が上がっています。(朱 星)
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