北京
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先頃、2018年中国ロジスティクス・パーク年次総会が内蒙古自治区の中部にあるウランチャブ市で開催され、ウランチャブ市の費東斌市長が同市の「一黒一白」二大物流センターの優先的建設を中心とする物流産業振興計画を発表しました。
発表によりますと、「一黒」はウランチャブ市が近隣のオルドス市、シリンゴル盟ならびにモンゴル国の石炭資源を利用し、100平方キロに及ぶ物流パークを建設、石炭の洗浄、混合、集約と高付加価値加工を行い、更に鉄道で港へと輸送し、内蒙古自治区西部とモンゴル国の石炭集約加工基地並びに環渤海地区、東南沿岸地区の各種燃料炭の輸送基地、環渤海地区の重要な石炭備蓄基地とし、天津港、曹妃甸港との協力により、ウランチャブ内陸港を建ちあげるものとのことです。一方、「一白」は中国と欧州を結ぶ定期貨物列車を利用する国際物流ハブを建設するもので、関連の木材加工、浴室用品、皮革などの産業についてはシステム構築が完了しており、宅配物流、保税物流、家屋リフォームなどの産業パークはなお建設中であるということです。
環渤海地区(環渤海経済圏)は北京市、天津市、河北省、遼寧省、山東省、内蒙古自治区中・東部を含むエリアをさすもので、国土の13%以上と人口の22%以上を占めています。中欧定期貨物列車は中国国内48都市と欧州14カ国42都市を結ぶユーラシア大陸横断鉄道輸送路で、2018年6月末現在、運行された列車は9000便を超え、80万コンテナの貨物を輸送しています。(ジョウ、む)
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