中国、革命文化財の保護と利用を強化

　国家文物局の劉玉珠局長は30日、記者会見で、「『革命文化財保護利用プロジェクト（2018～2022）に関する意見』に基づき、各地で革命文化財の資源や保護利用の状況を調査し、これらの文化財の保護と利用を強化していく」と明らかにしました。

　中国文化観光部政策法規司の饒権司長は、「今後、無料開放やサービスのレベルを強化して、社会全体、特に青少年に向けて展示を行っていく」と述べました。

　保護措置については、財政投入や社会資本の投資を拡大すること、技術イノベーションによる保護と利用を強化すること、観光地や観光コースの建設を促進することなどが打ち出されています。

　また、次の段階の重点項目として、中国共産党成立100年にあたる2021年に共産党史の文化財、文献、史料の調査と収集、展覧や展示のイベントを行う計画です。

　統計によれば、現在、全国では革命をテーマとする博物館や記念館が808カ所、近代や現代の革命に直接関わる事件や人物関連の移転可能な文化財が94万点、そのほか旧跡や遺跡3万3000カ所以上があるということです。（玉華、星）