北京
PM2.577
23/19
中国の対外投資はこのところ拡大傾向にあり、また質も向上しつつあります。
今年1月から5月までの、金融関連を除く対外直接投資額は478億9000万ドルで、去年の同じ時期より38.5%増え、7カ月連続して成長しています。
また、投資の質もよくなっており、理性的でより安定しています。
業界別に見ますと、製造業やIT関連業への投資が増加している一方、むやみな投資が目立った不動産やスポーツ、エンタメやレジャー産業については、この1年間に新規事業がありませんでした。
投資の相手国を見ますと、投資額の80%が経済的に世界の上位20位以内の国や地域を対象としています。
また、商務部によりますと、「一帯一路」の沿線国や地域に対する1月から5月までの新規投資額は59億3000万ドルで、前の年の同じ時期より8.2%増えています。
そして、中国の対外投資は、国内の経済成長を後押しする効果が目立ってきています。
今後の見通しですが、成長傾向を一段と安定させること、投資の中身へのさらなる注目、リスク防止の重視、という3点が現れてくると見られます。
今年1年間の対外投資総額は1400億ドルを上回ると見られ、投資の質が向上すると国内経済が長期的に発展し、また技術の進歩や産業の改善が進むほか、相手国に利益がもたらされるということです。去年末に発表された、「民間企業による海外投資や経営のルール」では、投資リスクをコントロールする必要性が強調されています。(殷、森)