北京
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中国のネット通販(直販)最大手「京東」の創設記念日である6月18日の前後にあたる6月1日から20日にかけて、全国では「618ショッピングセール」が盛り上がりを見せています。この期間中、取引額の最高記録が何度にもわたり更新されたことは、中国国内の強い消費能力を示す指標と見られています。一方、国家統計局の公表した最新の経済統計では、今年の5月末現在、中国の工業経済が引き続き安定した成長を遂げていることが明らかになりました。イーコマースなどの新たな原動力は、伝統的経済を継ぐ存在に成長しており、この先の経済成長の新たなエンジンになることが期待されています。
国家統計局が発表した統計によりますと、今年の1~5月、中国の工業付加価値は前年同期比で6.8%の成長を見せたことが分かりました。5月には、41の工業類業界中、36業界の付加価値が成長傾向にあり、そのうち、電子や医薬、専用設備、コンピューター、ガスの生産と供給などの業界で二桁成長を達成しているということです。
また、各ECサイトでは、6月に一斉展開中の割引セールがクライマックスを迎えており、国内の消費能力の強さが際立っています。社会科学院工業経済研究所の黄群恵所長は「中国のネット通販やシェアエコノミー、モバイル決済など、新たなモデルは世界でも最先端をはしるものとなっており、伝統経済のアップグレードを促している」と述べたうえで、「ネット通販の取引額はここ数年、毎年30%~40%の成長を保っている。これは製造業の成長速度の向上を促すものだ」との分析を行っています。(藍、む)