急成長を遂げるクリーンエネルギーのニーズ

2018-06-02 11:08  CRI

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 毎週土曜日にお送りしている「チャイナビジョン2018」、この番組では、第19回党大会以降の中国社会の変化をご紹介しています。

 今日のお相手は私、殷絮です。

 中国は世界最大のエネルギー生産国であるとともに、エネルギーの消費国でもあり、更に世界でも上位に位置するエネルギーの輸入国でもあります。いま、中国では、グリーン開発、つまり緑化に配慮した開発や、エコフレンドリーなライフスタイル理念の中国社会への浸透に伴い、天然ガスや太陽エネルギーなど、クリーンエネルギーのニーズが急成長しています。こうした昨今の情勢について、専門家は「ここ数年、中国はエネルギー分野における歩調を速めており、国際協力も幅広く進められている。海外から輸入されたエネルギー、特にクリーンエネルギーは、中国のエネルギー消費構造の改善を促すとともに、世界のエネルギー分野の発展とモデルチェンジに大きな機会を提供している」とコメントしています。

 清潔で、便利で、エコフレンドリー。これは農村部住民の天然ガスに対する第一印象です。昔は、料理を作るときや、暖房供給の期間中など、ほとんどの熱源を必要とするシチュエーションをわらや石炭に頼ってきました。ですが、今日では、多くの農民が石炭より天然ガスを利用することを考えるようになっています。

 中国経済がハイクオリティな発展のステージに歩みを進め、人々の理想的な生活への期待が強くなるにつれて、中国のエネルギーのニーズと消費構造にも新たな変化が生じており、ここ数年、中国の北部地域では、環境の保護と大気の汚染に考慮し、たくさんの地区で石炭に代わり天然ガスを利用するようになっています。

 また、2017年に『エネルギー開発第13次5カ年計画』が発表された際には、当時の国家エネルギー局の李仰哲副局長がエネルギー消費構造の改善の中国経済と社会発展における必要性を強調し、こう述べています。

 

「第13次5カ年計画の実施期間中、非化石エネルギーの消費量は全体の15%以上に、天然ガスは10%以上に引き上げるのに対し、石炭消費の比率は58%以下に抑えて行くことになります」

 現在、中国では石炭など従来型エネルギーの供給力は十分であるものの、良質なクリーンエネルギーの供給能力はなお不足しており、大量な輸入に頼っている状態です。

 統計によりますと、2017年、中国における石油の輸入依存度は68%、天然ガスも39%に達しています。去年の集中暖房の供給期間には、中国の一部地区で天然ガス供給の深刻な不足が発生し、住民の生活に影響を及ぼしました。一部の地区ではこの為にクリーンエネルギー改造計画が中止され、ガス不足の問題が各界の注目を浴びることとなりました。

 この問題を解決し、市民の正常な生産活動と生活を確保する為、中国は国内での供給力増強を図ったほか、エネルギー輸入の増加をはかることで、ガス不足の解決につとめました。国家発展改革委員会エネルギー研究所の周大地研究員は、低炭素型でクリーンな中国のエネルギー構造のモデルチェンジには国際市場が必要不可欠であるとの考えを示し、次のように述べています。

 「より多くのクリーンエネルギーの供給を実現させるには、資源の自己開発のほか、輸入増加も重要な選択肢となります。今の段階で輸入増加の早期実現を目指すことは、エネルギー構造改善に向けた重要な措置といえます」

 国家統計局の最新の統計によりますと、この4月には原油の輸入量が大幅に増え、前年同期比14.7%増の3946万トンに達し、成長率で前月より14.1ポイント増加、天然ガスの輸入も前年同期比34.2%増の682万トンとなり、7カ月連続で30%以上の急成長を続けています。

 また、このような局面の中、エネルギー供給の安全を確保するため、中国は輸入の多元化原則を堅持しています。例えば石油輸入では、中東地域からの原油輸入の比率は減少傾向にあり、ロシアやアメリカからの輸入が増加傾向を見せています。また、ここ数年、中国と米露両国とのエネルギー分野における協力はエネルギー政策、石油、天然ガスに及び、全方位、多階層、広範囲にわたる幅広い枠組みが出来上がりつつあります。

 エネルギー分野におけるさらなる開放拡大について、周研究員は、エネルギー分野の国際協力は絶えず前進し、国内外の各プレイヤーには目に見える利益がもたらされるとの考えを示し、このように語っています。

 「多くの国にとって、向こう数十年の中国は安定した、戦略性ある、長期的に有効な市場になります。中国市場の拡大は、これらのサプライヤーにとって良い知らせになるでしょう」

 周研究員は、「中国のエネルギー構造の調整の推進、大気汚染対策の展開には、天然ガスが欠かせなくなっており、政府の政策による力強い後推しにより、天然ガスの消費量が増加し、それが輸入を促進して行く」と分析しています。また、周研究員の観点では、エネルギーの輸入は単なる売買ではなく、サプライチェーンが成立した暁には、双方は長期的な協力関係を結ぶことにもなることから、エネルギー分野の開放はインタラクティブで、全面的で、ウィンウィン関係であるべきだ」と語りました。

 チャイナビジョン2018、今日は中国におけるクリーンエネルギーの利用状況についてお伝えしました。

 お相手は私、殷絮でした。(殷、む)

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10月29日放送分
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王帅