外交部、米軍艦の西沙諸島領海への不法侵入にコメント

　外交部の陸慷報道官は27日、米軍艦の西沙諸島領海への不法侵入に関する記者の質問に対し、「中国は米国の行動に強い不満と断固反対を表す」と述べ、中国の主権を侵害し、中国の安全を脅かすこのような行動を直ちに止めるよう米国に強く促しました。

　米国のミサイル駆逐艦「ヒギンズ」とミサイル巡洋艦「アンティータム」がこの日、中国の西沙諸島領海に侵入しました。これについて陸報道官は、「西沙諸島は中国固有の領土である。中国政府は『中華人民共和国領海及び接続水域法』に基づき、1996年に西沙諸島領海ラインを発表した。中国の法律は外国軍艦の領海進入について明確な規定をした」と述べました。

　陸報道官はさらに、「米国はまたも軍艦を中国の西沙諸島領海に侵入させた。中国の法律や、国際法に違反しており、中国の主権を著しく侵害し、関連海域の平和、安全や良好な秩序を破壊するものだ。中国は米国のこのような行動に強い不満と断固反対を表し、このような中国の主権を侵害し、中国の安全を脅かす行動を直ちに止めるよう強く促す。中国は国家の主権と安全を守るために、引き続きあらゆる必要な措置を講じていく」との意思を伝えました。

　また、国防部の呉謙報道官は、「米国が再び軍艦を中国の西沙諸島領海に侵入させたのは、中国の主権を侵害するもので、中国はこれに断固反対する」と述べた上で、「海や空の軍備を強化し、防衛レベルを引き上げ、国の主権や安全を守り、地域の平和と安定を維持する中国軍の決心や意志は確固不動のものだ」と示しました。（ヒガシ、森）