北京
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10年前の5月12日、四川大地震が発生しました。当時副主席だった習近平氏は、その直後に現場に赴き、被災状況や救助活動などを視察しました。それから10年経った被災地の復興状況はどうなっているのか、今年の2月に習近平氏は再び、震源地であった汶川県映秀鎮を訪れました。
映秀鎮は、人口1万6000人の3割以上が大地震で犠牲となり、被害総額は45億元に達しました。この町は現在、計画的に再建されて、店が立ち並び、落ち着いた様子を見せています。
映秀鎮は、街道「茶馬古道」の重要な町として古くから栄え、樹齢100年以上のお茶の木が20万本もある、由緒ある町です。したがって、伝統の黒茶の生産が震災復興で大きな役割を果たしてきました。中でも「茶祥子」という高級品は、去年実施された「一帯一路」の沿線10カ国以上を巡るクルーザーの中でふるまわれました。少数民族によるユニークなお茶作りも元通り行われるようになり、暮らしに潤いをもたらしています。
観光業は新しい発展の道になっており、飲食や観光サービスにかかわる住民が増え続けています。揚げ物や豆腐屋などの郷土料理店のほか、数百軒もの民宿が立ち並んでいます。夏だけでなく冬も観光客が訪れ、活気にあふれています。(朱 森)